NyamGamingオーナー ドビちゃんインタビュー
——まずはOWCS予選突破おめでとうございます。予選観戦配信をされていましたが、どんな気持ちで見守っていましたか?
DOBBY: ありがとうございます。
観戦中は毎回かなりハラハラしています。体温も上がるし汗もかくしでてんやわんやです。特に今回は2枠しか本選に出場できないという過去一番に厳しいレギュレーションでの予選でした。
しかもあのE36(ENTER FORCE.36)も予選に入っています。あ、これ終わったかも、と思っていました。
また、スクリム結果から順当に勝てそうな相手でもギリギリの試合になったりすることもあるので、ずっと気が抜けない時間が続きます。
例えば、DAY3初戦のTOXIC HAMSTER戦もスクリム結果から考えればストレートに突破してほしいカードでしたが、危うくリバーススイープされるところでした。
とはいえ、今回はスクリムをかなりの数こなしていたことで参加チームのデータがそろっていたのもあり、結果的には事前に想定した通りの対戦カードと順位になったと思っています。
予選突破にあたっての最大の関門となったUwinksと2位の椅子を争う対戦カードも想定通りでしたが、実はスクリムでは負け越していてかなり不安でした。
当日はACEの爆キャリーなどもありスコア上では3-1と余裕があるように見えますが、Uwinksはオーバーウォッチの試合運びがとてもうまいチームなので内心は最後までハラハラドキドキで祈ってました。
——名前は知っているけれど、深くは知らないよという人のためにNyamGamingの成り立ちを聞かせてください。
DOBBY: 元々は私がソフトバンク株式会社に勤めていた時に、社内ベンチャー企画でesportsのコーチングプラットフォーム開発を進めていた2018年まで遡ります。
SONYや任天堂のある日本がesportsだと世界最強じゃないことが許せねえ!という謎の熱い想いから知識をアップデートするプラットフォーム開発を思いつき、社内でプレゼンして事業化に向けて進めていました。
結局、私がソフトバンクを辞めたことで事業は止まったみたいですが、以来、いつかesportsに関連する何かをやろう。と考えていました。
私生活で色々あって落ち着いたのち、esportsと深く関連している配信の世界がどんなところか見るために2022年にオーバーウォッチ配信を始めてみました。
そして1年後の2023年に視聴者の小僧(19歳だったかな)からいつかやろうと思ってるなら今やれよ!とケツを叩かれてオーバーウォッチのイベントを遂行するチームとしてNyamGamingを立ち上げました。
最初のコミュニティ大会では160人ほどの参加者が集まってくれてとても盛り上がりました。
初めてのイベントでしたが、当時はコミュニティ大会で最大規模だったと思います。大きな大会をいきなりやってみました。
この時点では、esportsプロ競技シーンでは採算を取るのがむずかしいと思っていたのでチームを作る気はなかったのですが、個人的にはInvincibleというチームを推していて、こっそりお小遣いをあげていました。
ご存知かもしれませんがその時のInvincibleのメンバーがDaisyや海底摸月です。
その後、2024年に入りOWCSが始まるタイミングでLizからNyamGamingでやらせてくださいと連絡をもらい、悩んだ末、まあちょっとやってみるか。で始めたのがきっかけでした。
今ではオーバーウォッチ関連のイベントをやっていたり、20名以上のストリーマーが所属していたり、女子競技部門(NyamGamingGALS)があったりと大所帯のイメージがありますが、
超少数精鋭(俺含めて3人の年長者のみ)の運営でなんとかやっています。
——2024年のOWCS創設以来、皆勤賞はVARRELとNyamGamingのみとなりましたが、その点についてはどう思っていますか。
DOBBY: 本当は計画通り!とかなんかクレバーでそれっぽくかっこいいことを言いたいのですが、『ガチマジ100%豪運』です。
選手集めや素晴らしいコーチがいてくれることなども含めて本当に運よくここまでこれた実感があります。
UNI AOKIGAHARA Axion Liz NHZの第1世代、
DOX Scarlett Daisy Ydot Mioza Mazzlessの第二世代、
Roxy D0D0 Meruna EuclidEUC SOL LUXの第三世代、
Roxy Aphasia Amateru orca Pablo H1N1SAKUの第四世代、
Roxy ACE Daisy Undersea orca mintの第5世代というようにロスターが変遷しています。
実は私が選手を集めたことは一度もなく、第1世代はLizから声をかけてもらい、第2世代はChangとDaisyから、第三世代はMerunaとマネージャーのActionから、第四世代はその時のコーチだったsooがNyamGamingを続けようと言ってくれ、第5世代までsooコーチがチームを作り上げてくれています。
なので本当に『ガチで運いいわー超ラッキー』って感じです(笑)
とはいえ、あくまでこれはオーナーとしての私目線での話であり、毎シーズン選手やコーチ、スタッフが死に物狂いでつかみ取ってくれた結果の積み重ねです。
この結果がオーバーウォッチ競技日本リージョンの盛り上がりに少しでも寄与しているなら本当にラッキーであり本望です。
——メンバーはRoxy選手とorca選手が継続で、Daisy選手が出戻り、ACE選手,海底選手,mint選手が新加入だと思いますが、どのような順番・経緯で決まりましたか。
DOBBY: Roxy・orca⇒ACE⇒Daisy・mint⇒海底撈月の順です。
元々はRoxyとorcaを中心に次のロスターを考えたかったのですが、Roxyが他のチームも見てみたいと言ってLazuliに一時期合流していました。
12月ごろにはLazuliから大会にも出ていたのでご存じの方も多いと思います。
そこにorcaもついていったので「あー、これはもうロスター作るの無理だな」と内心ではちょっとあきらめてました(笑)
ところが、Roxyが「やっぱりsooコーチとやりたい」ということでorcaと共に戻ってきました。
おいおいマジかよsooコーチGODということでここで本格的にOWCS2026JPに向けたチーム作りの土台ができました。
その後1月末にDaisyとmintが2-3日後に海底撈月が加入し今のロスターになりました。
ちなみに海底については、彼本人から私宛にオファーを貰いましたが、チームの予算キャップをすでにオーバーしており給料が出せないから獲得は見送ろう。とコーチには伝えていました。
ところがsooコーチは、「海底撈月選手を獲得できることはチームにとって大きなプラスになる!私が彼の給料を支払います!!!」と男気で海底を獲得しました。
彼は本当にクレイジーです。
——ACE選手は、確認した限りだと2020年のWGS Phoenixでの出場が最後だと思うのですが、どのような経緯で加入しましたか。
DOBBY: ACEは知る人ぞ知るコンテンダーの名プレイヤーですよね。
韓国では男性のほとんどが軍隊に行くのですが、それによって競技を一時離れていました。
除隊した後に時々オーバーウォッチをしているうちに、また興味を持つようになったそうです。
それをsooコーチが見つけてきた。というのが加入経緯です。
前シーズンのAphasiaも競技では無名選手でしたが、トレーサーの破壊力は日本リージョンでも随一だったと思います。
そんなAphasiaを見つけてきたのもsooでした。
sooはその選手が有名かどうかよりもその選手が本当に優れているポイントを探し出すスカウティング能力が非常に優れたコーチです。
またチーム全体の設計なども考えてくれる非常に頼りになるコーチであり、オーバーウォッチサイコパスを名乗るほどのガチ狂人です。
——mint選手は約1年ぶりの選手復帰ということですが、mint選手自身が復帰を望んだのか、それともチームからオファーしたのでしょうか。
そこには、やはり日本人メインサポートの人材が不足しているという事情も関係しているのでしょうか。
DOBBY: もちろんチームからもオファーしましたが一番の決め手はDaisyが強く説得してくれたことです。俺個人的にも競技でmint見れるのクッソあちいです。
念のためにメインサポートについて少し言及すると、ルシオやブリギッテのようなチーム全体をうまく補佐するタイプのヒーローがメインサポートとくくられています。
(かつてはヒール方式によって区分していましたが、今は役割そのもののことを指すようになってきました)
日本人プレイヤーで有名なメインサポートと言えばmint・NHZ・Mimoza(コンバート)・Ydot(こいつは何でもできる)・Mazzless(コンバート)のようにチーム事情でコンバートされているプレイヤーが多く、生粋のメインサポートプレイヤーは実はあまり多くありません。
2フレックスサポートでチームを構成するチームが多いのはこのためです。
アナの阻害ビンやキリコのサイド展開からのワンピックTP鈴のような派手さがないためあまり目立ちませんが、競技においては現状必須のロールです。
是非メインサポートのプレイヤーが増えていってほしいと思っています。
——オープン予選でのベストプレイを挙げるとするならどのシーンですか。
DOBBY: 今回はいいプレイがたくさんあったのですが、個人的にはこの一連のシーンがとても好きです。
RoxyのHPやスキル管理、mintのマクロ視野の広さ、Daisyの勝利へつなぐ強気なプレイ、ACEの圧倒的な爆発力、そしてそれを支え切ったorcaの冷静なサポート。チームのいいところが嚙み合ったシーンでした。
vs Uwinksの最終戦Havanaの第2マップ防衛です。
Roxyのザリアがグラビトンサージで相手のシグマとバティストを捕まえますが、イモータリティフィールドとアクリーション(岩)でカウンターされて、さらにシグマのアルティメットでRoxyがキルを取られてしまいます。
タンクが先に落ちると少人数戦を継続することがかなり難しくなります。
しかし、ここでorcaキリコのクナイが相手のゲンジをワンピック取り返して人数は同数。
これを見たDaisyのキャスディがすかさずサイドから人数差をひっくり返す動きをします。
orcaのキリコがそれをケアする神出鬼没と鈴を届けますが、Daisyはキルを取られます。
そしてorcaはmintのウーヤンのもとに再び神出鬼没で移動。
mintはその場にとどまらず、あえてペイロード側にスキルを使って移動することでデスをするものの敵のヘイトをひきつけます。
結果的にこれが、mintを見なければならない敵バックラインと、ポイントに関与するRoxyを見なければならないフロントラインで分断を発生させ、ACEが相手のソジョーンをキルすることに成功。
さらにザリアのバリアとorcaの神出鬼没+鈴で活力を得たACEがサイドのラインを爆上げしながらキルをとり、復帰したDaisyがデッドアイを絡めて2キルをとりウェーブを勝ちました。
まさに全員野球のウェーブです。
——各選手の紹介をお願いします。
Roxy:なんかね、しゃべり方とか声のトーンでいいヤツだってわかるんだよな。にっこりタンクmanです。いつもココロにKSGしているタイプです。
ゴリラを練習しているときに『KSG is my papa』と唱えながら練習していました。
どんなにチームが苦しい状況でも暴言を吐いているのを見たことがありません。
日本語もどんどん覚えてきて、今では内気であまりしゃべれないorcaよりも上手に日本語を操ります。
ACE:英雄王です。ゲーム中にもかなり積極的にコールしてチームを動かすタイプのフレックスDPSプレイヤーです。
プレイの華々しさを持ちながら、クレバーでいやらしいエリアの展開などもお届けします!
普段はシバル!(韓国語のあまりよくない言葉)がたくさん飛び出すイケイケ兄貴です。
Daisy:チーム最年長27歳の古参プレイヤーです。1年ぶりに彼視点でのプレイを観ていますがまじでうまく、プレイがずる賢くなってて感動しました。
まだまだ成長期の真っ只中です。年齢や経験とともに少しずつ落ち着いてきてしまっているのが成長を感じるとともに寂しくもあります。
あとなんだか不思議と人を引きつけるパワーのようなものを持っています。
海底撈月:Haitei the Almighty 競技に対するストイックさと確たる自らのビジョンを持っている熱い漢です。
ウルトを刺すのがまじで今まで見たどの選手よりも上手い。日常ではユーモアがあり会話の合間に挟んでくるひと言で笑いを取るセンスタイプの芸人です。
なんか声がかっこいいからVCが通りやすいし、聴いてて気持ちがいいです。
mint:The メインサポートプレイヤーです。ゲーム内に限らず日常でも視野が広く周りのことをよく見ています。
バランスをとってコミュニケーションの間に入ってくれることも多い選手です。就活でよく言う潤滑油のガチなやつです。
えなこりんにXをフォローされているので私はこいつを許しません。
orca:『2年以内に日本一のサポートプレイヤーになる』 これはorcaから私へのDMでの宣言です。
こんな熱い一面を持ち、ストイックに自分が強くなることを追い求めています。
チームでは18歳と最年少なこともあり、みんなからイジられている弟や後輩のようなポジションです。
まぬけなところがあり、予選前日にPCアップデートをし、音が聞こえないままプレイしていました。
——特にこの選手に注目してほしい!という選手を1人挙げるとしたら誰になりますか。
DOBBY: これは選べねえ・・・本当に全員なんです。Daisyや海底やmintは言わなくても勝手に皆さんが注目してくれると思います。
ACEのヴェンデッタまじでやべえから見てくれ。ほんとに「やっちゃえ、バーサーカー」って感じでとにかくヤバイ!
破壊力SSのえっぐいプレイがたくさん見れます。
ACEを見ると、ヴェンデッタの攻撃力を半分くらいにした方がいいような気がしますが、自分で使うとなんかすぐ死ぬんだよな現象が発生します。
もちろん、エリアや相手のリソースなど理解度の高いプレイはたくさん出ますが、とにかく本番では右上のキルログ見といてください!
——最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします。
DOBBY: ここまでご紹介してきた通り、僕たちは走りながら形を変えて成長してきたチームです。
NyamGamingの哲学である『失敗してもいい、挑戦しよう』という言葉の通り、これまでたくさんの失敗や挑戦をしてきました。
そのどの瞬間も選手やチームを応援してくれるみなさんの声援があったからここまで継続してチームという形を保っています。
そんなみなさんと、最高に熱い瞬間を共有するためにNyamGamingは戦い続けています。
悔しい時も、最高の勝利を掴む時も、常にみなさんの声援が僕たちの力です。
NyamGamingは、皆さんと共に成長し、共に頂点を目指すチームです。
これからも僕たちの挑戦を、一番近くで見守っていてください。一緒に新しい景色を見に行きましょう!

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